私事で恐縮ですが、6月末日を持ちまして退職する運びとなりました。
そういった事情なのでこのブログも今回をもって終了することになります。
短い期間でしたが、会う方に「ブログ見てるよ」と声をかけていただくのは非常に嬉しいことでした。
どのくらいの方に見ていただいているかは分かりませんが、
最後に、ここ最近考えていたこと、次のステップに向けての想いを少しでもお伝えできればと考え、筆を執りました。
クロスコープに関わって7年。
7年という期間は長かったようで本当にあっという間でした。
社長と社員1名、あとは数名のインターンシップの学生で始まったクロスコープは現在、
7月1日にオープン予定の新宿オフィス(入居キャンペーン中です!)をあわせて5箇所のインキュベーションオフィスと170社近くのベンチャー企業を抱えるプラットフォームになりました。
その間、沢山の出来事がありました。
設立して2年に満たない入居企業が、ある大手企業に破格の価額で買収されました。そこにベンチャー企業ならではのダイナミックさと大きな夢を見ました。
卒業した企業が上場しました。自分の事のように嬉しかった。
ライブドアショックがありました。ベンチャー企業にネガティブなイメージが持たれるようになり精神面でもショックでした。
親会社が上場しました。人から見られる会社になったんだと責任を感じるようになりました。
会社が合併しました。規模が大きくなり組織としてのあり方を意識することになりました。
リーマンショックがありました。国内の経済環境のみならず起業環境にも閉塞感が漂いました。
そういったことに影響を受けながら起業家とベンチャー企業の支援に携わる中で、起業とベンチャー企業経営の現実を目の当たりにしてきました。
そして、志ある起業家達を目の前にして、起業の素晴らしさ、ベンチャー企業という存在の素晴らしさを教えてもらいました。
こうしてクロスコープに7年も関わることができたのも、そうした起業家達を支援し、日本経済の成長を担えているのではないかという自負がいつもあったからです。
7年の間に周囲の環境も大分変わりましたが、今また、世の中が大きく変わってきているのを強く感じています。
アメリカでは史上初の黒人大統領が誕生しました。
イギリスでは13年ぶりに政権交代が起こり、連立政権が樹立しました。
ギリシャが財政破綻の危機に瀕しました。
アメリカもイギリスも同様、多額の債務を抱えています。
そうした先進国の動きの一方で、中国・インド等の新興国の台頭は目覚ましく、世界的な経済危機からいち早く脱しました。その力が他の先進国の経済を牽引しているのは間違いありません。
今、世界のパワーバランスが大きく変わろうとしています。
そして、ここ日本にいたっては、短命政権が続き、この新興国に押されるかたちで産業転換を迫られ、高齢化が進み、少子化によって人口も減少し、経済のパワーを失いつつあります。
例えるならば、タイタニック。
世界最大の豪華客船と賞されたタイタニックは誰も予想さえすることのなかった沈没という運命を辿ります。
一時期、一世を風靡した経済大国日本が今、大きな氷山を目の前にし沈没に向かって進んでいるのではないか。
そうした中で自分のできることは何か?
やるべきことは何か?
そんな日本を傍観していていいのか?
そうじゃない。
そんな日本をどうにかしたい。
引いてはそれが世界に何かしらのインパクトを与えることに繋がればいい。
誰に頼まれた訳でもないけれど、そんな勝手な使命感にある時ふと駆られました。
ある社長さんはそれを「電波が降ってきた。」なんて表現をします。多分、そういうことなんだろうなと思います。
勿論、皆が皆そう思う訳では決してない。
だからこそ、それを思ってしまった人、感じてしまった人、電波が降ってきてしまった人が実行すべきなんだ。
誰かにお願いされてもいない、勝手に自分でそう思っただけ。
そうした人達が一人でも多く増えれば、絶対に日本はよくなるはず。
沈没しかけている日本と言う船が、まだ見えない明るい将来という目的地に向かって航海出来る日がまた来るかもしれない。
そう思うようになってから、そろそろ次のステップに進むべきなんじゃないかと考え続け、今回の決断に踏み切りました。
幸か不幸かこんな大変な時代に生まれてしまったけれど、生まれたからには生きた証を残したい。
どこかで皆さんにお会いした時にはいつも精一杯生きている姿を見せることができたらいいな。
最後に。
このブログを読んでくれた方。
沢山の素晴らしい起業家達。
信頼できるメンバーとの出会い。
その環境を作ってくれた未来予想という会社。
クロスコープ。
全てに感謝。
Best regards.
山本大輔
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